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紙ラボ!@自由大学 第2期レポート
→第1回[11/4]
→第2回[11/11]
→第3回[11/18]
→第4回[11/25]
→第5回[12/2]
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第1回:オリエンテーションと紙のスケール
(文:ホリエダイスケ curator)

第1期に続いて、第2期も17名の方に参加いただき、11月4日(水)に開講となりました。まず始めに行なわれた自己紹介では、講師の自己紹介からはじまり、それから受講生の皆さんの参加動機やお仕事などをお聞きしました。

受講生には、前回に引き続きデザイナーの方が多くいらっしゃいましたが、第1期にはいなかった印刷業界の方もご参加いただき、講師の野口は恐縮しきり。そして、皆さんのお話のなかに出てくるキーワードから、紙や印刷加工の話にも発展し、本編が始まる前から受講生の方々のモチベーションの高さを感じることができました。

第1回目の今回は第1期と同様、基礎知識から。印刷業界の流れや紙のサイズ、厚み、重さなど、なんとなく部分を知っていても全体を体系的に学べることはなかなかないので、皆さん真剣に耳を傾けていました。

講義終了後は、様々な印刷見本と資料が置かれたテーブルを囲みながら、受講生同士交流を深めていました。こういった姿は第1期から続く「紙ラボ!」恒例となっています。これから1ヵ月、第2期も面白くなりそうです。
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caption:会場、けっこうぎっしりです。
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第2回:紙をつくることのはなし
(文:ホリエダイスケ curator)

第2回は「紙をつくることのはなし」と題し、ゲストに王子製紙株式会社洋紙技術部の鈴木貴さんと鈴木雅子さんをお迎えして、紙ができるまでの話をお聞きしました。

紙をつくるために、まずは木材から原料となる繊維分を取り出し、パルプを製造することからはじまります。木材を薬品とともに高温・高圧で煮て、余分なものを取り除いていきます。そこからできるパルプの実物を見せていただきましたが、生徒のみなさんは普段はなかなか見ることができないパルプにとても興味津々でした。

そしてパルプから紙になるまでの、種類による工程の違いを実際の紙見本を見ながら、それぞれの個性と適正とともに教えていただきました。ニーズに合った紙をつくるための微妙な調整や価格との兼ね合いなど紙づくりには知られざる苦労がたくさんあるようです。その他、古紙のリサイクルに関しても、工程を追いながらお話しいただきました。

ゲストのお二人が所属されている洋紙技術部では、本当に求められている紙をつくるために、印刷所や出版社のさらにその先で、実際に紙を選ぶデザイナーなどと会って、ヒアリングをするという活動を積極的に行っているそうです。使用する人とメーカーがダイレクトに交流する場として2006年にオープンした「OJI PAPER LIBRARY」でもサンプルが自由に持ち帰ることができるなど、紙への関心を高める真剣な取り組みが見受けられます。

今回の講義では、かなり踏み込んだところまで紙をつくることについてお話いただき、みなさん真剣に耳を傾け、メモを取られていたので、講義終了まであっという間だったようです。紙づくりは本当に奥が深いです。
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第3回:特殊な紙と加工の相性
(文:ホリエダイスケ curator)

第3回は、第1期にもご登場いただき、現場での取り組みと経験からアドバイスをいただいた有限会社コスモテックの青木政憲さんをお迎えし、特殊紙のいろいろ、そして紙と印刷加工の相性を学んでいきました。

まずはインキ・ニスやトナー、箔など印刷のマテリアル、そして印刷加工について。こうしたことも改めて学んでみると、知識として特性を知ることはもちろん、知っていることによって紙を選ぶ・使うことの可能性がひろがります。

そして特殊紙へと話は移っていきますが、種類の多さや特徴の面白さに驚くとともに、紹介される紙はどれも使ってみたくなるものばかり。使用例を眺めながら、何人かの生徒さんはとてもうらやましそうな顔をしていました。

講義の最後には、第1期でも行われた、気になる印刷物を持ち寄って、青木さんとともに紙と加工の分析。フライヤーから書籍、そしてお菓子のパッケージまで話は及び、前回同様とても盛り上がりを見せました。お菓子のパッケージであれだけ盛り上がることができるのは紙ラボだけかもしれません。
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第4回:紙の性能・タックの性能
(文:ホリエダイスケ curator)
第4回はまずは一般(白もの)印刷用紙について。印刷用紙の3つの軸として、原料、質感、コーティングがあります。原料では上質紙・中質紙……、質感ではグロス・ダル・マット、コーティングではアート紙・コート紙・微塗工紙……など、みなさん聞いたことがある名称ですが、これらの組み合わせで印刷用紙のグレードが決まります。

その他にも、属性として白色度や不透明度、嵩高などがありますが、例えば「アート紙」といっても、そこには要素の組み合わせで実はいろんな種類が存在する、ということに一同納得でした。

一般印刷用紙の次には、第1期では取り上げられなかった「タック」のお話。最近では、情報保護シール、食品パッケージ、衣類やステッカーなどいろんなところで使用されています。タックは使用する紙とともに、はがしやすさの度合いやどこに貼るのかなどによって、タックを貼られる側となる部分のノリの種類も変わってきます。

今回は講師・野口の印刷所とのコラボによる様々なタック実験の成果物とタックの見本帳をサンプルとしてお渡しすることができました。それを見ながら説明を聞き、みなさんタックの面白さと可能性にとても興味を持たれていたようでした。やっぱり、はがせるものってなぜかテンション上がります。
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第5回:『デザインのひきだし』編集の裏側
(文:ホリエダイスケ curator)
第2期最終回は、プロなら知っておきたいデザイン・印刷・紙・加工の実践情報誌『デザインのひきだし』編集長であるグラフィック社の津田淳子さんをお迎えしました。

毎回チャレンジングな企画で、読者を驚かせている『デザインのひきだし』ですが、なんとほぼ津田さんお一人で編集をされているそうです。それを可能にしてるのが抜群の行動力。まずは気になることがあれば、とにかく電話。そして直接自分で印刷所に出向きます。その数はおそらく日本で最も印刷所や加工所に足を運んでいるのではと思えるほどです。ちなみに毎月名刺は200枚程度なくなるとのこと。

そうやって印刷所を訪ね歩いている津田さんですが、編集者として訪問しているので、印刷の同業者同士では教えてくれない情報を教えてもらえるという役得もあるそうです。そうして得た情報が、あの誌面を作り上げています。

そして内容だけはなく、手がけられている『デザインのひきだし』自体も印刷物。毎回面白い試みをしているので、印刷所の方と試行錯誤しながら毎回進めされているそうです。『デザインのひきだし』制作に関わっている講師の野口も加わって、そうした裏話もお聞きすることができました。

津田さんの紙・印刷に対する尽きない好奇心は普段の生活のなかでも発揮され、津田さんでなければ気に留めないようなクリーニングのタグや掃除機のパックなどにまで及びます。紙と印刷の世界は本当に奥が深い。そう再認識させてくれる授業でした。

授業の最後には最終回ということで卒業証書の授与式。一ヶ月間という短い間でしたが、2期の皆さん卒業おめでとうございます!
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caption:「編集」の仕事にも興味津々です
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