田中佑資くんと農 in Tokyoなおはなし(後編)

6月 4th, 2009

(前編→ http://yohaku.biz/mmgwp/?p=98

__先週に引き続き、田中佑資くんと農トークです。
前編は都市と農業ってフィールドに辿りつくまでを追ってきたけど、後編では今後の展開に焦点を当てたいなと思います。Farmer’s Market も隔週になるしね。まだまだ拡張していくのではと思ってるのだけど。__

そう、5月も2回開催したけど、6月からは隔週になるんですよ。Farmer’s Market は作り手とお客さんが集まる場として、ここからビジネスに派生していくものが生まれていけばいいなと。

まずやってみたいのは Farmer’s Market を起点に、コミュニティ、ネットワークをつくること。都市と農、都市と自然ってテーマに共感してくれる人、野菜や果物を食べて感動してくれる人を増やすステップを、マーケットの開催で一歩一歩進めていきたい。

具体的には Farmer’s Market を別の場所でも開催していくこととか。例えば国連大学のなかとか、ショップの軒先で小さくとかでも良いし通り一帯でその日は「何か」ある、マーケットの日があってもいいし。

__Farmer’s Market な日。フィールドを広げていくってことすね。__

農水省が都市のマルシェ(市)に補助金を出すって話もあるから、その説明会にも行ってみようと思うんだけど。

あとそれ以外には体験農園。農業をサービス産業じゃないけど、色々な人が楽しめるエンターテイメントにしていくことを考えてて。
ある人たちは、日本で問題になってる耕作放棄値を借りられることになって、株式会社を作って体験農園にすべく開墾し始めているんだけど、その開墾をお手伝いするツアーを僕らでやったりして。ひとつのモデルとして勉強させてもらいながら、展開を考えていこうと思ってます。

あともうひとつ、いや、ふたつだな……

__盛りだくさんだなー(メモ取るの大変……)。あ、いやいやどうぞ続きを(笑__

3つめは家のなかでのGREENの提案。
Farmer’s Market でも「NEO GREEN」さんとかで売ってる小さな鉢植えなりサボテンなりでも植物があるとなんか違うじゃないすか。でもホームセンターの園芸コーナーレベルは、お部屋でGREENには遠すぎるから、もっとカジュアルに。もっとも、これは既にやろうとしてる人たちは沢山いるけどね。

先月のIID GREEN DAYでも、面白法人カヤックの農業webマガジン「ザックザック」チームが、VIRON社の小麦粉袋をリユースしたテーブルプランタをつくるワークショップを開催してくれたけど、この講師の方も僕が繋いだんですよ。前からチェックしてて、これなら可愛いからワークショップにもイケるんじゃないかと思って。
http://www.zackzack.jp/letter/journal/2009/04/post-10.html

あと最後に、農業のものづくりのブランド化。
僕は流通方法にはあまり興味がなくて、それは例えばネットで販売するなら「オイシックス」とか様々な方法がすでに試みられてる。それよりも農家そのものをブランドにしていきたいってのもあるし、面白い農家の人たちには、暖めている次のタネ(アイデア)があって。そういう人たちって結構いるんじゃないかなと。

その農業のアイデアを、ファンド化する――コミュニティを作って、そのなかで「究極の◯◯を作ります」とか、農業のアイデアに出資してもらう。出資した人には配当として、何年間は穫れた野菜を送ります、とか。そうすると、農業のものづくりのなかでも一番クリエイティブなところを出していけるような仕組みができると思う。

いつできるか分からないけれど、近い事例はあるんだよね。
CSA(コミュニティサポーテッドアグリカルチャー)っていうのがアメリカとかにはあって、それは何かっていうと、コミュニティが「私はこういうものを作ります」という農家に対して、先にお金を払っちゃう。そうすると農家の収入が安定するから、払ってくれた人たちに向けて作物をつくることに集中できるし、コミュニティがそれを支えていくっていう。

__おお、そこで最初のコミュニティが生きてくるんだ。それはいままでの農家から農協に卸して売るのとは全く違った農業ビジネスの仕組みを考えることになるね。それにしても情報収集力と行動力、あるよね。知りたいと思ったら会いにいく?__

調べるのが好きで常にリサーチしてるし、詳しく知りたいと思ったら会いに行く。

それと、自分なりのビジネスの進め方は高校野球から学んだこと。
高校のときは札幌の高校の野球部に所属してて、そこでは典型的な体育会系じゃなくて、文化で野球をつくる考え方が実践されてて。よくある上下関係もなく、例えば、新しく入った部員には一人一人先輩がついてひとつひとつ教えてくれる。プレーを普通に見てたんじゃ把握しきれないところを先輩がアシストしてくれるから、受け取る情報量がとても多かった。

慣習的なことも合理的に検証するし、練習効率を上げたり、それを蓄積していくのを伝統として持ってたんですね。練習メニューも自分たちで考えて組み立てて、対戦相手の試合には分析チームが入って選手のデータベースを作ったり(笑。
直接は試合に出ない部員も含めて、全員で野球を組み立てる経験をさせてもらったのが、いまのやり方にも生きてると思います。

__はー、野球の話してると生き生きしてるね!(テキストにしているのはごく一部ですが。)好きでやってることから実践を学べるのは素敵なことです。野球で培ったビジネスで、都市と農を考える。まだまだグラウンドは広そうだねー。ありがとうございました。とりあえず興味のある方は今週末、表参道GYREへ!
そして次回のぐちまわりは……(また未定……)__

[文中の諸々リンク]
Farmer’s Market→ http://www.tokyodesignflow.com/event/fm.html
オイシックス→ http://www.oisix.co.jp/
NEO GREEN→ http://www.neogreen.co.jp/
面白法人カヤック→ http://www.kayac.com/
攻めのクリエイティブ農業マガジン ザックザック→ http://www.zackzack.jp/


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