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梅田カズヒコくんと日常を編集するおはなし(後編)
__先週に引き続き、プレスラボの梅田カズヒコくんとお話です。
プレスラボのサイトを改めて見てみて特徴的だなーと思ったのが、「webの編集」をプッシュしてるってことで。編プロって紙媒体のイメージがあるんですけど……。なんでwebで編集するって方向に進もうと思ったんすか?__
確かに編プロっていうと「雑誌の特集とかやって、成功してくると別冊まるまるやるのがステータス」みたいなイメージがあるけど、僕らはちょっと違うところを目指していこうかなと思ってます。紙媒体の仕事も楽しいんですけど、出版業界も向かい風って言われてるなかでわざわざ向かっていく必要もないかなと。
それに雑誌の編プロこそ、規模がでかいほうがやりやすいと思うんですよ。キャパも大きいしジャンルの幅も広い。僕らがムック1冊やってとか言われたらてんやわんやですし。
webはまだ編集のルールもこれからつくっていく段階だと思うし、少ない人数で効果的にプレスラボって会社があるんだよってことをプロモーションしていけるのは、むしろwebなのかなと思ってます。
でも僕、そんなにカッチリ未来を描いているほうではないので(笑)
流されたほうが得だったりするじゃないですか。webと編集で何かできそうだって予感も、ライターやりながら考えてきたことですね。
__流されながら~なスタイルなのはすごく分かります!(こらこら)
web編集の具体的な進め方としては?__
サイト作るときって、クライアントのイメージもぼんやりしていることが多いんですよ。
その場合は「こんなコンテンツどうですか」って提案から始めたり。それこそライターとしてしか関わってないこともありますし、編集も途中まではこっちでやって、あるところからはクライアントに任せるとか、ケースバイケースですね。デザインやイラストが必要なときは、できる方にお任せしますし。そういう意味では代理店っぽいかもしれないですね。
webって正解が1年で変わるような世界じゃないですか。3年くらい前はblogってすごいらしいよなんて言ってたり。だから、できることできないこと含めて、クライアントとは素直に接してます。
__制作全体のディレクションまでやることもあるんだ。webってデザイナーや制作会社とか、実制作できるところが取りまとめてカタチから入るイメージがあったけど、コンテンツ自体の力とスピード感がないと飽きられちゃいますもんね。編集力は必要かも。
あ、そういえば今更なんですけど得意ジャンルって……__
コンビニとエレベーターですかね。
__やっぱり(笑__
でも、どっちも元から詳しかったわけじゃないですよ。
エレベーター本もオファーがあったからで。
『エレベスト』の出版社の方が、何故かは分からないんですけど「エレベーターの本を出そう」と思ったらしくて。誰に書かせようかと調べてたら、僕がDPZでたまたまエレベーターの記事を書いてたんですよ。だから、最初からエレベーターマニアだったわけでもなんでもないです(笑。
コンビニは自分でも好きなテーマではあるんですけど、DPZで毎週記事を書いてたときは、取材ものとか毎週はきつくて。忙しくなってくると外に出て行くのがコンビニくらいなんですよね。「コンビニなら毎週書ける」と思って。
でもエレベーターにしてもコンビニにしても、僕が書く題材に共通しているのは「身近にあるもの」。下北沢経済新聞もそうですし。逆にあんまり評論的なエラそうな記事は書けないんですよね。
__身近にあるものかー。その視点もwebに向いてたのかもですね。「あるある」って共感が持てるものは、つい読んじゃいますから。
メディアとして、紙と比べてwebで違いを感じるとこってあります?__
編集ってことでいえば……、ことばは悪いかもしれないですけど、いままでの雑誌って、一割の玄人のために作っていることが多いような気がして。その一割の人が納得するためにクオリティを上げていく作業で。
これはwebの悲しさでもあるんですけど、それなら多少クオリティを落としても毎日更新できたほうが効果があることもあるんですよね。いいとこでも悪いとこでもあると思うんですけど。
完璧な原稿を書いたとしても、webにアップされた後にコメント欄にいろいろコメントがあったりとか、そこから二次編集されて、別のところでネタとして使われたりするわけじゃないですか。webの原稿は作品じゃなくて素材として使われていくので、あえて完成型を作らないほうがいいんじゃないかって思うこともあります。
完璧主義な人は向かないと思いますね。
__流れに乗るくらいがいい、と。
ではでは、これから会社として、そして梅田くん個人として、それぞれやってみたいことってありますか?__
プレスラボは将来的には自社サイトを作ってみたいと思います。自分たちで企画運営までして、コンテンツをつくっていくサイトですね。
梅田カズヒコ個人は、小説を書いてみたいです。
__小説。え、作家志望!?__
自分の名前で出すか、偽名使うか分からないですけど新人賞とかに応募してみようかなって。かっちりした純文学を書きたいです。
最初の話に戻るんですけど、編集もライターも両方やってるから分かることがあるのと同じように、紙もwebも同じことですよね。
さらに、小説で賞とってて、ネットでくだらない記事も書いてたらいいですよね。それはちょっと夢ですよね。
とはいえ、ガッツリそこ目指していくぞって感じでもなく、わりと流されつつやってると思います。
__やっぱり、その無理しない感じが良い持ち味じゃないかなと思います。忙しいところありがとうございました。
再来週は、編集者からカフェ経営を経て、現在は古道具屋で働いている、そして素敵な urban DJ でもあるライフスタイル探求者、DEMODE 道具屋の松崎さんとお話ししてきます。__