印刷12『印刷のコーディネートってなんだろう』

9月 24th, 2009

メルマガをお休みしている間、講座以外にも取材される側になったり人前に立つ機会が増えていました(おかげで10月は露出多め……)。なんだか「しごと・働き方の話」が多かったように思います。

振り返りも兼ねて、今回は野口の「印刷コーディネーター」という仕事の話を書いてみたいと思います。

印刷コーディネーター、別にオフィシャルな職業名ではありません。
(印刷所の中にはちょっと違う役割でコーディネーターという人が居るようです……、なんかすみません)

普段は面倒なので、グラフィックだけじゃなくて紙選び・印刷提案(特殊加工も含む)から手配、加工に合わせたデザインアドバイスまで、ケースバイケースで総合的に相談に乗りますって言ってるのですが、これは「制作のコーディネート」の部分。

じゃあ「印刷のコーディネート」をどう捉えているかというと、「印刷」という製造業、工場、技術、人、メディアなどなど、広い目で見渡してみて「こういうのあったら良いのにな」という隙間を見つけて埋め立てていくこと、でしょうか。

大きく聞こえますが実際の動きはニッチで些細なことですし「個人でしか仕事にできないこと」だと思います。既存の社会からこぼれ落ちたものをひろっていく作業だと思っているので。

具体的に動いていることは、ひとつは制作コーディネートで「個人でも面白いものがつくれる!」というB to B以外の路線を敷いてくこと。私自身が印刷技術を理解して、リスクとコストを抑えながら、ときどき業界セオリーの裏をかいたりもしながら、「業界の外から発注するイチ個人」になること。広告代理店のような大きい会社じゃないとできないことはたくさんありますが、ルートはもっと多様で良いんじゃないかと思います。

もうひとつは現場の技術をお借りして、新しい商材(加工方法)をつくっていくこと。印刷実験と称してレポートすることで、それを世の中にオープンにしていくこと。デザイナーの凝った作品と違うところは、あくまで私の目的はプロトタイプ制作なんですね。単発ではなくて、いずれ印刷所の商材になるものじゃないと。だから、実験だけど現場が無理しなくてもできるものを考えたいです。

そして、始まったばかりの『紙ラボ!』は、紙・印刷を使える人が増えてほしいという思いもあるのですが、紙屋さんや印刷現場の、普段は裏方に徹している方々に出てきてもらう場所としても考えています。私が会いたい人、聞きたい話を、講座にかこつけて呼んでくる場所でも……^^;
意外なほど、紙と印刷について業界の外から学ぶ機会は少ないです。だからこそ紙ラボ!は、自由大学の講座だけでなく他のパッケージ展開ができるような気もします。まだまだ広がりそうなセクション。

他にもアイデアレベルではいろいろありますが、これらを総括する「印刷の」コーディネートを「どうやって収益にするか」を考えるのが私の仕事ですね(笑。
ホントそこは悩みどころなんですけど……。

スタートから丸9ヶ月。
案外、いろいろやってるなあという感じですが「視野は広く仕事はピンポイントに」こそこそ頑張っていきますので、改めてよろしくお願いします。


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