印刷13『見える見えない/インタラクティブなインキ』

10月 15th, 2009

印刷の余白Lab.の名刺残数が少なくなってきたため、新しいものに作り替えることにしました。

毎回、印刷サンプルも兼ねて制作されている印刷の余白Lab.の名刺。ここしばらくは、箔のテストも含めて箔を押したものが多かったのですが、見た感じをシンプルにしたいのと「刷り」のネタを増やしたいと思っていたので、今回は両面単色オフセットのみ。それも、ぱっと見では片面モノクロの名刺に見えるようにしてみました。

まとめた仕様が以下のような感じです。

|用紙:きらびき SR-180 → http://bit.ly/F75kS
|印刷:表1C:ブラックライトインキ / 裏1C:墨

ブラックライトインキとは、通常は透明で、ブラックライトを当てたときだけ色が分かる透明の蛍光インキです。つまり片面は通常の状態では白紙に見えて、ブラックライトを当てたときだけ発光して見えるということ。お札やチケットの偽造防止にも使われたりします。(多いのはブルーやグリーン発光ですが、他のカラーもあります。)

しかし通常は透明……といってもインキが乗ってはいるわけですし、どのくらい見えないもんなのか、気になります。その確認も兼ねて今回は自分で使ってみました。渡すときにちょっと面白いですよね。(つまり名刺渡すときLED持ち歩かないと……笑)
と、言いつつ実はまだ完成前。経過はまた報告します。

さて、こうした「ある状況下で見えの変わるインキ」は他にもあり、インキを変えることで色を刷るの以外にも様々な効果が出せます。オフセットに対応していないもの(スクリーン印刷のみなど)もありますが、下にいくつかご紹介します。

◎フォトクロミックインキ
紫外線で可視化する、あるいは色が変わるインキ。ブラックライトインキとの違いは太陽光などにも反応し、紫外線量によって濃度が変化します。

◎蓄光インキ
光を吸収し、暗闇でぼやっと光るインキ。ベースが乳白色のため、明るいところでも印刷されているのが若干分かります。インキ層が厚いほど蓄光効果は強くなります。やはりメジャーなのはブルーやグリーン発光。

◎示温インキ
暖める・冷やすなどすると、色が現れるたり消えたりするインキ。色が現れる温度・消える温度はある程度コントロールができます。マグカップで温度によって絵柄の変わるものなどはこれです。

◎フリクション印刷
白い面を鉛筆でこすると、カーボンがくっついて絵柄が現れてくる印刷方法。インキが特別なものではないのですが、マット剤を透明メディウムに混ぜて印刷します。

同じ印刷機を使っても、インキを変えると様々な効果を出せるのが印刷の面白いところ。しかし機能性インキに慣れてない印刷所では扱いが難しい場合もあります。こういうジャンルで小回りをきかせてくれる印刷所、私も渇望しているのですが……まだまだリサーチが足りないところかもです。


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