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印刷02『箔押し・空押し・エンボス(2-a)』
(1回目→ http://yohaku.biz/mmgwp/?p=17)
今回は、箔押し・空押し・エンボス第2回ということで、箔押しに必要な素材の話です。
箔押しは「紙・版・箔」が揃えば、できます。
……ものすごく当然のことを言ってますね。
まずは「版」について。
箔押しには、金属でできた凸版(エンボスでは凹版)を用います。ベースの金属には[銅][亜鉛][マグネシウム][真鍮]などがあり、多くの場合は銅板が使われます。腐食させたときのエッジがきれいに出て、数千枚の加工には余裕で耐えられ、加工もしやすいためです。
そしてベースの金属板から凸版を作る方法は[腐食]か[彫刻]の2種類です。
腐食版は、加工する図柄の部分を残して、必要のない部分を薬品で溶かしてしまう方法です。平らな面での箔押し・エンボスにはほとんどこの方法が使われます。
彫刻版は主にエンボスに使われる方法で、機械や職人の手彫り(!)によって、金属板を物理的にガリガリと削り出す方法です。素材には銅よりも固い真鍮板が主に使われることが多く、素材も加工も高くつきますが、彫刻版の大きなメリットは「凹凸に変化がつけられること」です。
腐食版はONかOFFか、ゼロか1かの2進法の世界で、圧のかかったところが均一に凹む( or 浮き上がる)だけです。しかし彫刻板は凹みのフチを丸めたり、角度を指定したり、凹みや浮き上がり具合そのものを複雑に変化させられるんですね。
言葉では大変分かりづらい……ので添付の断面図をご覧ください。
(見れない方はこちら→http://yohaku.biz/blogimg/danmen.jpg)
※黒の部分が金属板で、縦にスライスしたイメージです。ちょっと極端ですが、彫刻版ならばこういうこともできますという一例です。正直、野口は予算がないので使ったことございません。
それに、彫刻版を作れる業者自体が、国内でもかなり限られているのですね……。それでも、その気になれば個人でお願いできるのは日本の印刷技術のありがたいところかも知れません。
(箔についても書く予定でしたが、あまりにも長くなるので素材編を2回に分割して次回にまわさせていただきます。)
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今週の加工マメ知識『箔押しのおトクな見積り:基本編』
箔押しを実際に使ってみたいと思ったら、まずは箔押しができる印刷所探し。最近はwebでサイト公開しているところもありますし、印刷の余白Lab.も窓口としてご相談を受けつけております(笑。
そして次に見積りです。箔押しはケースバイケースで費用が大きく変わるため、その都度お見積りが基本になっています。
じゃぁ、見積りするときに伝えなきゃいけないことは……?
基本的に印刷所へ伝えておきたい内容は、[仕上りのサイズ・部数・用紙・加工内容・箔の色・箔押しの範囲]くらいでしょうか(※他の印刷をせず、箔押しだけをする場合)。
ポイントは、「紙のサイズだけでなく箔押しする範囲を伝えること」です。紙のサイズに関わらず、費用は箔押しする範囲の大きさで決まってくるため、範囲が狭いほど、費用は抑えられます。(もちろん、用紙代は紙のサイズぶんかかりますけども)
コストをなるべく下げたいときに、箔押しする範囲をコンパクトにすることはとても重要で、「版」だけをとってみても名刺サイズとA4では2万円近く開きがあるんですね。使う箔も範囲が大きいほど増えるので、デザインするときに無駄のない大きさを意識して制作すると良いと思います。
あとはデータを作っている途中から、印刷所の営業さんに確認してもらいつつアドバイスをもらうと良いんじゃないでしょうか。私も難しそうなデザインは印刷所に中間報告しながら制作しますし、いきなり出して「できません」ってなる前の根回しでもあり(笑
分からないことはプロに聞け! コレ、印刷の基本です。
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