紙01『紙の流通/国内在庫がありません』

1月 29th, 2009

『紙の流通/国内在庫がありません』の話。

いきなりですが「紙の買い方」ってご存知でしょうか。

文具店や画材店で買えるのはもちろんですが、店頭には情報用紙やプリンタ用紙、メジャーな特殊紙くらいしか置いていません。
(紙のジャンルの話もまたいずれ。)

今回は、それ以外の紙 ——紙の展示会「TAKEO PAPER SHOW」やデザイン誌を通してデザイナー等へも知られてきた特殊紙(ファンシーペーパー)などを、いざ自分で手に入れたいとき知っておくと役立つ紙の流通の話です。

まず、紙の流通を思いきりざっくり書くと下のようになっています。

[製紙メーカー]→[紙問屋]→(販売店)→[ユーザー]

メーカーは、王子製紙や日本製紙など紙を製造する会社。販売店は文具店や画材店などの販売店舗ですね。ユーザーとは、印刷所の仕入れや個人も含めて購入者を指します。

そしてだいたいどんな紙を買う場合も、通さないといけないのが[紙問屋]。紙の卸商、もしくは製紙メーカーの販売代理店です。(株)竹尾も製造はしてませんのでメーカーでなく紙問屋さんです。

特殊紙だけでも何百という種類があり、それに書籍用紙、情報用紙などの一般紙も合わせると、各メーカーの作る紙の種類は把握しきれないほどあります。それを問屋がまとめて窓口になって販売して
くれます。

で「紙を買いたい・仕入れたい」ときに探さなきゃいけないのは、この紙問屋なんです。

最近では特殊紙が注目されることも多くなったため、少部数で個人へも販売してくれる紙問屋も増えています。竹尾のように実店舗をもっているところや、webからも発注できるところがありますので、購入を検討されることがあれば検索してみてください。

私自身もテスト用に少量だけ試し買いしたり、印刷用の紙を自分で仕入れることもあるのですが、素材の手配からやって初めて分かることが色々あります。

例えば、はじめのうち驚いたのが
「国内在庫がないので次回入荷は半年先」というケース。

紙の種類が膨大にあることは触れましたが、紙問屋が扱っているのは国内メーカーの紙だけではありません。

特に特殊紙は、ドイツのGMUND社、フランスのArjo Wiggins社など多くの海外メーカーが作ったものを輸入元がまとめて輸入し、問屋に流通させています。しかも、パール紙や用途の限られる紙は頻繁に製造されるものではないため、タイミングを逃すとしばらく手に入らないことも。

何故か私は毎月のように遭遇してしまうんですよ、国内在庫切れ。うう、狙ってるわけじゃないのに……。

それだけ日本の紙市場・印刷市場は、世界で生産されている素材が一挙に集められていて、いち個人が買える希有なところでもあるんですけどね。

紙のメルマガでは毎号、一種類ずつ紙のご紹介をしていきますが、今回ピックアップする紙もまさにいま国内在庫がなくなっていて……

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今週のピックアップ紙『セビロ』

はじめにご紹介する紙は、特殊紙の『セビロ』です。
名前の通り、ストライプの背広のような縞目が入っていて、ラフな質感も紙というよりは毛織物のよう。

それもそのはず、ウール繊維・コットンのどちらも20%以上配合されています。古紙も配合されており、環境に優しい紙として扱われています。

色はウォームホワイト、ネイビーブルー、ダークグレーの3色展開。
プリンタでの印刷は難しいですが、全面への印刷よりは活版印刷や箔押しでワンポイント入れてあげたりして、地を生かして使うと、ぐっと高級感が出ると思います。

使いどころは名刺やDM、パッケージなど。薄いものはラッピングに使ってもお洒落ですね。

→参考情報
http://www.takeo.co.jp/cgi-bin/site/mdse/search/details.php?d_id=210

※ダークグレー 4/6判 140kg が国内在庫切れになってます。
2月上旬に再入荷のもよう。


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