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印刷04『箔押し・空押し・エンボス(3)』
(1→ http://yohaku.biz/mmgwp/?p=17)
(2-a→ http://yohaku.biz/mmgwp/?p=31)
(2-b→ http://yohaku.biz/mmgwp/?p=43)
ひとまず箔押し編も最終回。これまでは基本的な加工方法や、素材についての情報でしたが、最後は実際の印刷所の現場にスポットを当ててみたいと思います。
私も何度か箔押しの現場を拝見してるのですが、何度行っても実感するのはその手作業の多さ。箔押しが印刷方法のなかでも、非常にプリミティブな加工方法なのは前にもお伝えしたかと思いますが、ふだんクリックひとつのプリンター出力に慣れていると「印刷って人の手でできてるんだなぁ」と改めて気づかされます。
まずは言葉でご説明する前に、印刷の余白Lab.もなにかとお世話になっている(有)コスモテックさんに協力いただいて、現場の様子を写させていただきましたので、こちらをどうぞ。
http://yohaku.biz/02/cosm.html
横スクロール見づらいかも。すみません。
でも写真を見るだけでも、予想以上にアナログだったのではと思います。これ、別にコスモテックさんだからということではなくて、特に特殊印刷の現場なんかは昔ながらの制作環境が現役でバリバリ稼働してるんですね。それに最新鋭の機械でも、職人の微調整には敵わないこともあるんです。
上記ページにもふたつの機械が出てきましたが、代表的な箔押しの機械は、規模や作業方法で数種類に分類することができます。
A:手動(手差し式)
写真にあるアップダウン式(垂直に圧をかける)も手動箔押し機のひとつ。名刺サイズくらいの小さいものから箔押しが可能です。職人が一枚ずつ用紙を差し込んで箔押しします。
B:全自動(シリンダー式、平圧式)
あらかじめ紙をセットしておいて、給紙→箔押しを自動で行うことができます。写真の右の方にあったプラテンはこのタイプ。機械の性能によって扱えるサイズは様々(B5 程度〜)で、手差し式より厳密な位置合わせが可能です。
C:全自動(巻き取り式)
カットされた紙ではなく、大きな巻き取り式のロール紙をそのまま箔押しできる大型機。大部数の箔押しができますが、導入している工場は限られています。
他には、シルクスクリーンで糊を印刷した部分に箔を定着させる「ステレオ箔」や、オフセット印刷機で箔がくっつけられる「インラインフォイラー」という方法もあるのですが、ここでのご紹介はシンプルな箔押しに留めさせていただきます。
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【2】箔押しの現場から
コスモテックの現場でも一番のベテラン職人、サトウさん曰く、「箔押しに大事なのは熱と圧と時間。全部が揃わないとダメ」。
実は今回の現場写真、実際に撮ったのは2008年6月。まだまだ私が印刷知識も全然足りず(いまも勉強中ですが)会社員として印刷所探訪を続けていたころのことです。その際のサトウさんのことばは、「印刷物ってのはモノを扱ってるんだぞ」という根本的なところへ常に意識を向けさせてくれています。
さらに実際の名刺の箔押し作業を見せてくださった職人の高橋さん。名刺サイズに断裁された紙を、寸分の狂いもなくピタリと差し込むのもスゴイのですが、驚いたのは綺麗に箔押しするための微調整の細かさ。
まず、紙へ圧を均一にかけるための「ムラとり」という作業。紙を置く台座に薄紙やセロハンテープを貼り付けて、数ミクロン単位で高さを調節し、圧のかかりにくいところをなくしていきます。
もうひとつが、温度と圧力の設定です。これをうまく設定しないと、紙と箔の性質によって絡み(箔のフチにバリが出てしまう状態)が出てしまったり、擦れてしまったりします。しかも長時間作業していると温度は徐々に下がってきてしまうもの。 そのつど数℃単位で微妙な調節が必要になってきます。勘と経験がものをいう作業です。
このときも、始めに数枚の試し押しをしながら圧力と温度を徐々に変えていき、10枚もしないうちに調整は完了。上手くいかないと何時間もこうした具合出しをすることもあるようで。
今は大きな自動機もありますが、特に難しい紙に加工する場合ほど微妙なディテールはまだまだ人の手が必要のようです。
『コスモテック』blog(http://blog.livedoor.jp/cosmotech_no1/)
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