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熊谷彰博とセルフブランディングのおはなし(前編)
__今回は野口と同い年にして最近なにやら活躍してるデザイナー、熊谷くんをお迎えしております。彼の最近の仕事はこちら↓参照。
http://aklog.alekole.jp/ __
__オリンパスのカメラバッグ、リリースおめでとうございます。公式オンラインショップの熊谷プッシュがすげえ……
http://fotopus.com/campaign/c090323a/
ということで自己紹介を。デザインディレクターってなんすか。__
はじめまして、デザイナーの熊谷彰博です。無事にカメラバッグがリリースされました、ありがとうございます。
野口さんとは同い年の84年生まれ、2007年にAleKoleを設立して、東京をベースにデザインディレクターとして、プロダクト/空間のデザイン/CI・ VIのブランディングなどのコンセプトメイキング・デザインを手掛けています。
自己紹介でデザインディレクターと書いているのは、デザインの本来の意味をスムーズに行うために示しています。デザインの語源”計画を記号に示す”です。つまり、ある計画においてコンセプトを組み立て、それを様々な媒体に応じて表現することです。
コンセプトを組み立てデザインを行う。
このシンプルな流れをスムーズに実行するには企画立案から参加しないと難しいのではと思ったからです。
__アキとは去年のDESIGN TIDEのブースをふらっと拝見して、いろいろあって(割愛!)再開して2ヶ月くらいか。それから数十時間は話しているよねえ。100時間は、いかないと思うけど……。その最初にTIDEで見たきっかけが今回のカメラバッグだったので、ちょっと感慨深いものがあり。素直に良いバッグだと思います。__
確かに! 話が盛り上がって、数十時間は話してるね。
今回のカメラバッグは、オリンパスのイメージキャラクターが宮崎あおいさんということもあり「シンプル・ユニセックス・機能的」などのキーワードがありました。それらのキーワードを踏まえつつ、素直に自分が欲しいと思うカメラバッグを作ることを目指しました。
通常のバッグより持ち歩きたい! と個人的に思えるものこそが、本当に他人が欲しい物なのでは? と思っていまして、その思惑とオリンパスから出すカメラバッグとしてのコンセプトを組み立て、デザインを手掛けました。
従来のカメラバッグを見直し、本当に必要な機能を追求していくと、自然とカメラを包み込む柔らかいフォルムになっていきました。
持つ人を美しく引き立てるフォルムと、デジタル一眼を心地よく使える機能を両立できたのは、プロダクトとして大きな意味を成していると思います。
__しかし別にプロダクト専門のデザイナーでもないし写真家でもないのに、よくこんな仕事やったなと思うよ。大変だったでしょう。カタチのデザインだけじゃなく、身体はってプロモーションしてたものねー。__
楽観主義なので、実は大変だったのか覚えてないんだよね。
今回の仕事は、オリンパスのプロモーションなどを手掛けている、株式会社アーテファクトリーのプロデュースにより、デザイナーとして声を掛けて頂きスタートしました。
まず、バッグを作ったことがないので自分で実物大の模型を作り、技術者とデザインの意図を話し合いながら、製作出来ることと出来ないことを見定めていきました。CGや図面だけでは、コミュニケーション不足になってしまう危惧があったので、模型で共有することによってプロジェクトは支えられていたと思います。
ただプロモーションに関しては大きな企業なので規制が多く、苦労した面もあるけど…。
__ものすごく自然にやってるけど、コミュニケーションの取り方から考えるのって、常に未踏の地で仕事してるからじゃないのかな。あとは商品PRを自分自身のPRに繋げる見せ方が上手いよね(笑)
フリーでやってくとなるとセルフブランディングはキモだなあ、と思っていて。そのへんアキは、出来上がるものはバラバラというか……。
一貫して熊谷彰博ブランドを支えてるもの(支えていくもの)って何だろう。コンセプトメイキング? 軽妙なトーク?(笑)__
「セルフブランディング」をキモにしているけど……自身の「セルフブランディング」はあえて緩くしている……と思っている。本来なら一言でデザイナーもしくは組織を説明するコンセプトを添えて示すべきなんだけど。
何故かというと、今後の展開を意識すると自身のコンセプトより、良い仕事が先行しているデザイナーとして認知されることが大事なのでは? と考えてるので。
これはそもそもブランディングに対して思うことで、ブランド作りこそ本質がないと伝えたい意図が伝わらないと思ってる。
仕事でブランディングを手掛ける時も、まずは企業やショップの本質を見出すことから始め、見出した本質から適切な媒体で表現する。
なので出来上がる媒体はバラバラだけど、本質からコンセプトを組み立てデザインを行う点では一貫している。
熊谷彰博ブランドと言われると恐縮するけど(笑)、まずは自分自身の本質となるべきものを成長させることが一番だと思うので、自身の「セルフブランディング」より、良い作品や仕事をして、それを伝えることに力を注いでいます。
__良い仕事をしていくことがブランドになる。それはそうだね。イメージは後からついてくるものかも知れません。良い八百屋とは良い野菜を売っている店なわけで(ちょっと違う?)
後編は、もうすぐリリースになる彼のもうひとつのプロジェクトにからめつつ、もう一歩踏み込んでいこうかと思います。__
<<<次回へ続く>>>
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