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紙:ファーストビンテージ アップルグリーン(竹尾)
箔:LUXOR 355(KURZ)
加工:箔押し+つばめ返し
[crew]
加工/コスモテック
素材提供/竹尾KURZ
デザイン/NOGBo2X(野口尚コ)

グラフィック社から刊行される『デザインのひきだし6』に掲載のコスモテックさんの加工「つばめ返し」。そのサンプル制作のコラボとしてお声がけいただいたもので、嬉しいやら恐縮やら。私は紙と箔の選択、およびデザインを担当させていただきました。

つばめ返しとは、通常の箔押しをした上から、あるものを挟んで空押しすることにより、空押ししたところだけツヤ消しになる加工です。(都内でも扱っているのはおそらくコスモテックさんのみでは……?)箔押しなのに、なんとも上品なかすれ感が出る素敵な加工です。

今回はせっかくのつばめ返しを紹介する機会なので、箔押しのイメージが変わるような「わびさび」を感じるような作品を作りたいと思いました。
それで選ばせていただいたのが、竹尾から新しく登場したファーストビンテージ、なかでも好みなのにあまり見かけないグリーン系の紙。そこにカラー豊富なKURZの箔からピンクがかった輝きのコッパー調の箔を合わせてみました。

ところがこの箔、国内にほとんど在庫がなかったようでKURZ社の世界中の支部を探してもらうことに……。一時はどうなることかと思いましたが、無事ドイツから空輸され加工していただくことができたのでした。いきなりワールドワイドな展開。

一安心と思いきや、ファーストビンテージ、箔を乗せるのがやや難しい紙だったらしく、しかもKURZの箔は日本製よりも薄いもので、準備段階でもかなり色々と試していただき……結局、自動機ではなく手差しで微妙な調整を加えながら一枚一枚加工していただくことになりました。
うう、いつも難しいこと言ってスミマセン。

デザイン面では、コスモテックの青木さんと「gift」をテーマに考えていきました。これまで一緒に制作を続けてきたお互いへの感謝と、こうした機会を与えてくれた方々、この本を手に取ってこれから出会うかもしれない方々への贈り物のような気持ちで。

テクニカルな部分では、この制作の前に「トーキョータンブラー第2弾」でつばめ返しを使わせていただいていたので、見せ方のコツが少し掴めていたのが幸いでした。
つばめ返しは重ね押しと違い、非常に細かい絵柄も美しく再現できます。そのため(少し心配しつつも)相当細いラインを含めたデザインに。結果はバッチリ。「ここまで細かい柄でも出せる」という良いサンプルになったのではと思います。

本当に、素敵な機会を与えてくださったグラフィック社の津田さん、素材を提供いただいた竹尾さん、KURZさん。そして何よりパートナーとして選んでくださり、すばらしい制作をしてくださったコスモテックの皆様に感謝です。ありがとうございます。